星の降る刻 発売元 IF乙女いと 機種・その他 PS2 2005.09発売 通常版7140円・限定版9240円 個人的評価 総合評価 ★★ 唖然呆然の展開多数。 バッドエンド好きか、自虐趣味でもあるならどうぞ！ シナリオ ★ 対象年齢小学生以下デスカ？な内容。あらゆる意味で。 あと、後味も悪い。 グラフィック ★★★★ 綺麗。これだけがゲーム中唯一の救い。 音楽 ★★★ 特に印象に残らず。 ボイス ★★★ 特に問題は無いが、攻略キャラ以外は全くしゃべらない(親友の女の子とか)ので不自然。 システム ★★★ どこでもセーブ可(10箇所くらい)、ギャラリーモード、 既読スキップなど標準的。 キャラクター ★★ キャラは悪くないはずだが薄っぺらい。 難易度 ★★ 簡単！短い。狙ったキャラが1度でクリア出来る。　 脇カプ度 ★★★ なんか皆で過去のお姫様に想い寄せまくってませんか？ 備　考 主人公と攻略キャラ 支倉　茜 主人公。名前変更不可。声ナシ。 子供の頃渡された変な石で事件に巻き込まれる女子高生。 朝倉　祐介 主人公の幼馴染。軽口を叩き合う仲。 　ＣＶ：高橋直純 松浦　隆史 陽気で優しい喫茶店のウェイター　　ＣＶ：濱田賢二 真壁　龍之介 露天の銀細工職人。寡黙。　ＣＶ：野宮一範 大道寺　隼人 可愛い少年タイプ。登校拒否をしていた。 　ＣＶ：池崎リョウ 金森　匡 病弱な保険医。　ＣＶ：古島清孝 金森　葵 保険医の弟。人気モデル。兄と仲が悪い。主人公のことも嫌いらしい。　　ＣＶ：伊東隼人 有馬　俊 世界史教師。温和だが暗い。　CV：小野大輔 限定版について。 冊子とドラマＣＤです。 冊子の方は各キャラの初期デザインとかイベント絵の線画とか載ってます。でも、わざわざ限定版買うほどの内容じゃない(ゲーム本編が)のでいらないかも。 ここが○ 絵が綺麗。 ここが× 全体的に短い。 ストーリーがぶっ飛びすぎ。 強烈にバッドエンドしかないキャラがいる。 女性キャラは当て馬デスカ？ ストーリー紹介 幼い頃、不思議な女性から綺麗な石を受け取った主人公、支倉茜。 まるで夢のような出来事に自分自身も半信半疑だったが、高校生になったある日・・・ その石を巡る事件に巻き込まれ、幼い日の出来事が真実だったと知る。 2週間後に迫った流星の輝く夜。 それまでに主人公が石の力を引き出せなければ 世界は滅びの道を辿るのだ、と。 果たして、主人公の運命は・・・？
	その他・感想 プレイ開始から数十分で呆然。 やがて脱力、爆笑。 最後には叩き割りたくなった久々の大ヒットクソゲーでした。 ふしぎ遊戯が良かったからこれも買ったけど、派手に外した感じが・・・。 シナリオ はちゃめちゃで、メチャクチャです。 なんか一昔前の小学生向け少女漫画のようなノリです。 わけわかんねえ･･･(まだ茫然自失) とかく急展開で“は？何ソレ？”と思っているうちに終わります。 主人公、支倉茜は幼い頃に童話のお姫様のような人から謎の石を受け取ります。 それが夢だったのか現実だったのか・・・と、思っていたある日、その出来事が真実だったと知るのですが・・・。 序盤から主人公の周りの人たちがバタバタと、実は石の関係者でしたー！と語りだします。 それだけでも“え？”って感じなのに 更に、実は異世界人なんです、とか本名はアーサーです、とかガイアですとか言い出すので最早意味不明。 しかもその、ガイアだのアーサーだのって名前と現実に名乗ってる名前と両方使ってるのでプレイヤーもこんがらがってきます。 話としては主人公の持つ石と対になる悪い石の力で世界が滅ぶのを阻止する話ですが、主人公は特に何もしないで石持ってるだけで終わるのでナントモ。 各キャラクターも色々背景はあるものの、描写が薄いのか下手なのか感情移入する暇もありません。 バッドエンドしかないキャラもいて、唐突に強烈なバッドエンドなので一瞬選択肢ミスったかと自分を疑うほど。 親友など女性キャラの扱いもひどいもので、当て馬か捨て駒といった印象。後味悪すぎる。 ハッピーエンドのあるキャラも前後見境ない感じで呆気に取られます。 救済ギャグハーレムルート(短い)が2周目から見られますが、これはフルコンプ時に出たならまだ良かったのに・・・。 と、いうかそのギャグルートをメインにした話にすればよかったのに！と言いたくなるほど本ルートは・・・・・・・・まあ、ハッキリ言っておもしろくないです。つまらない。 萌える燃えない以前の問題。 それでも全員ハッピーエンドがあれば、今ほどは怒り狂わなかったのになあ。 システム 基本的なシステムは普通に快適。 セーブは選択肢中でも出来るのでありがたい。 グラフィック 綺麗です。 あ、立ち絵は口パクも目パチもしないけど。 イベント絵がとにかく綺麗。 絵の美しさだけが救いのゲームです。 キャラデザはふしぎ遊戯(ゲーム版)と同じ人みたいです。 葵が紫義に見えました。 感想 決して安く無いゲームではあるのですが、内容はかなりアレな感じでした。 前回のは短いなりに演出が上手かったり、切なかったりしたのに何故ここまでひどいのか。 ある意味、バカゲーと開き直れば笑え・・・ませんね。 高価なCG集と思えば納得・・・出来ないし。 ネタバレ感想 ちょ、世界滅んでるんですけどっっ！！ 初めて某キャラのエンディングを見たときに思ったこと。 如何ともし難いほど、微妙なこのゲームで唯一気に入ったキャラ、葵・・・。 彼のEDを見たときのあまりのバッドっぷりに思わず笑ってしまいました。 悲恋なのか？ もう、悲しむ余裕も無いほどのバッドでしたよ。 主君のために、己の命を削るのも厭わず力を使い続ける兄。 その兄を心配するあまり闇に落ちた弟、葵。 (こうやって書くと設定だけは悪くなさげなのにな) 葵は主人公と触れ合ううちに彼女に思いを寄せ、闇から脱せそうになるが、結局駄目で死亡。 主人公も好きになりかけていた葵が目の前で死亡したために、半分発狂気味。 二人の愛が(死んじゃったので)成就せず、聖なる石の力は失われ、悪い石が大暴走。 世界滅亡。 ・・・って、オイ！ 同じく、先生。 先生暴走で死んで、主人公も半ば壊れて世界も壊れて・・・ってギャー！ 何なんですか！この鬱入ったバッドエンドは！ 普通はそういうキャラ(トラウマ持ち)を救って愛が芽生えて盛り上がるんじゃないんですかー？ トラウマ持ちはトラウマに囚われたまま死んで、世界も滅びましたって・・・。 なんかもう・・・(号泣)。 でも、ホントに後味悪かったのはハッピーエンドの連中かもしれません。 主人公の親友(おさげの物静かな女の子)は主人公の幼馴染に片思いするも失恋。 しかもタイミングの悪い事に、悪い石の力が発動していたために当てられて闇に落ちる親友。 親友は救われる事なく、闇に落ちたままサクっと(主人公の仲間に)殺られてオシマイ。 それを尻目に主人公は親友の事をスッパリ忘れて、攻略キャラと愛をはぐくむっつー。 ひでぇ・・・。 親友は普通に主人公に優しくしてくれてる描写が多々あるので、その最後があまりにも哀れでした。 普通・・・そういうの救ってハッピーってのがゲームの定石では・・・ないんでしょうか・・・？ あと、美人の女先生も、世界史教師に片思いしており(以下略)。 まあ、親友と同じような末路ってコトで。 そんな親友やら先生の犠牲をアッサリ忘れて、元の世界も捨てて怪しいファンタジーワールドでハッピーエンドを迎えるという素っ頓狂な内容です。 説明しづらいな。 とにかく主人公が愛をはぐくむハッピーエンドでは、親友なり先生なりが悲惨な最期を遂げ、 主人公が愛をはぐくむのに失敗するバッドエンドでは世界丸ごと滅ぶという素敵なゲームです。 このライターさん鬱ゲー好きなんだろうか・・・。 悲恋と鬱は違うと思います。 あ、キャラ萌え話が全く無いか。 少しはしてみよう。 萌えたキャラなんかいたっけ？ ・・・・・・・・・・葵が好きだったのですが、ラストがそれだしなあ。 寡黙な銀細工職人は、一番話が地味でしたが、まともでした。 他のキャラほどぶっ飛んでいないし、他のキャラほど後先考えないエンディングでもないし。 シナリオ全体が既に萌えとかは超越してしまっているので、その辺りは感想も書きようがないですが・・・。