遙かなる時空の中で４ 発売元 ｋｏｅｉ 公式サイト 機種・その他 ２００８．０６発売 ６８００円 WII/PS2 全年齢対応 個人的評価 総合評価 ★★ 総じて面倒臭い。手間がかかる割に薄い シナリオ ★ 一見壮大そうに見えるものの妙に理不尽な展開が多いまま進む グラフィック ★★★★ 数は少ないが綺麗。３Dはダメ。 音楽 ★★★ 雰囲気に合っている。タイトルや盛り上げ所で流れる音楽など良い。 でもED曲の歌が下手。 ボイス ★★★★ パートボイス。キャラと声が一致しないまま終わるほど少ない。 システム ★★★ 基本快適。ただ３Ｄのせいで読み込み多くがストレスを呼ぶ。 キャラクター ★★★ 個性豊かで魅力的だが、薄い。 難易度 ★★ ヒント機能もあるので難しくはない。必要なのは根気。 脇カプ度 ☆ ネオロマらしく無 備　考 葦原千尋 主人公。現代にいる女子高生。 しかし、実は異世界の姫。 異世界での事は覚えていないらしい。 風早 主人公を育てた付き人。強いがのほほんとしている。 アシュヴィン 敵国の王子。部下からの信頼が厚いらしい。 サザキ 有羽人。大らかで明るい山賊のリーダー。 那岐 主人公と一緒に現代にいたが、飛ばされてきた。 布津彦 生真面目な槍を持つ少年 柊 アカシャを語る謎の眼帯男 遠夜 土蜘蛛の少年。主人公に懐く。 葛城　忍人 クールな将軍。 ここが○ 絵が綺麗 音楽が綺麗 システムが快適 ここが× 長い共通シナリオの複数回プレイが強要される作り へぼい３Ｄ ３Ｄのために増えた読み込み 数種類しかない背景画像 攻略ルート制限 ギャルゲーのような真ＥＤ制度 少ないボイス 恋愛になっていないようなネオロマンス ストーリー紹介 現代で普通の女子高生として暮らしていた主人公。 ある日、謎の眼帯男に導かれて異世界へやってくる。 そこは、自分の生れた土地。 滅ぼされた王国のある場所だった。 実は亡国の姫であった主人公は 国奪還のために戦いの最前線に立つ。 果たしてその結果は…？
	その他・感想 疲れました。 ただひたすらに長く(ボリュームがあるというより、だらだら長い印象) しかも達成感の少ないお話でした…。 シナリオ 遙か初！全八葉クリアしましたーーー！ だって真ＥＤがあると言われれば気になるじゃないか！！ 今回は古代風の異世界を舞台にした戦争話。 自国が攻め滅ぼされたために、異世界に落ち延びていた姫(主人公)が自分の世界に戻って国の再建に向けて戦う、という物語です。 全体的に戦闘戦闘また戦争、みたいな感じで甘さ控えめ、恋愛薄めでした。 アカシャ(既定伝承)という謎の単語や、色々張り巡らされているっぽい伏線の答えを求めてプレイしたものの…伏線回収しきれいていない印象。 出だしの雰囲気や各キャラの個性はいいものの、個別シナリオが短くてそれらを生かし切れていない気がしました。 イティハーサっぽい舞台設定というかキャラ設定とか、面白そうな要素は一杯あるんですけどね。 もう少し頑張りましょう、って感じかな。 システム 基本的な作りは３とよく似ています。 共通シナリオがあって、その後に個別シナリオへ突入。 章形式で章が終われば前の章に戻って落としたフラグを拾いなおすことも可能。ヒント機能完備。 ただし、３が逆鱗というアイテムを使ってのタイムワープというシナリオに合わせたシステムだったのに対して４は単なるシステムです。便利ではありますが。 戦闘システム。 基本的にいまいちです。 円陣システムがなくなりました。 敵の属性に合わせてくるくる回せなくなって若干不便。 戦闘画面がＲＰＧによくあるような３Ｄになったことで、戦闘開始直後の読み込みや演出が鬱陶しい。 演出はスキップかければカット出来ますが、うっかり押し忘れて演出を見るとうんざりしてしまいます。 成長システム 敵を倒してその敵の属性のポイントをゲット。 各種パラメーターをアップしていく、という方式は３とほぼ同じ。 ほぼ同じなのですが、ここで謎の制限があります。 攻略キャラクターのイベントで正解し、フラグを立てておかないといくら敵を倒してもポイントが入らない。 周回プレイを繰り返してコンプ寸前にまでなれば気にもなくなりますが序盤は大弱りです。 フラグを立てないとパラアップが出来ない＝今の周で攻略する気がないキャラのフラグも立てておかないといけない＝面倒 なんかシステムを無理に不便にしてプレイ時間を水増ししているのでは？と邪推したくなるほどです。 ３なんかあんなに快適だったのに。 シナリオの共通部分は昔懐かしいお使いＲＰＧのように、あっちへ行け、こっちへ行け、それからそっちへ行け、と言われているだけですし。 基本的に同時攻略が出来ないのでサブキャラまで見ようと思ったらそのお使いＲＰＧをキャラの数だけこなす羽目にもなります。 尚、キャラによって攻略制限がかかっています。 とりあえず気に入ったからこのキャラ！と思ったら、他キャラのＥＤあと4周は見ないとダメとか言い渡されてがっくりすることも。 真ＥＤに至っては、メイン8人を全員クリアした後、更に最初からやりなおす事になります。 グラフィック 綺麗になりました。 イベントグラフィックは全てキャラデザの人が書いたのでは？と錯覚しそうなくらい。 ただ枚数はかなり少ないです。 立ち絵については、主人公も常に画面に表示されるようになったので攻略キャラの出る割合が減った感がありこれまた若干残念。 ３Ｄについては背景の臨場感や場面によって凄く綺麗なシーンもあるものの、総評としては初期ＰＳ２並に残念。 キャラクターが足の下にターンテーブルでも仕込んであるかのような不自然な回れ右をしたり、色々と各地を移動しているはずなのに背景画像がどれも同じで近所めぐりをしているようにしか思えなかったり。 感想 シナリオは部分的には盛り上がったり燃えたりする部分もあったのですが、それをシステムが邪魔している気がする…そんなゲームでした。 個別シナリオをもう少し長く丁寧にしてくれたら良かったのに、という所でしょうか。 キャラクターは個性的でいい感じでしたが、もう少し掘り下げて欲しかったな、と思いました。 ５に期待、かな。 ネタバレ感想 初代からプレイしてきた遙かで唯一、残念でした〜みたいな感じでした。 真ＥＤはそれまでのＥＤを全否定するようなものだったので本来なら大嫌いなギャルゲーパターンなのですが、憤慨する気力もないほど疲れました。 プレイ時間長するんだもん。 共通シナリオ長すぎるんだもん！！ この先にはグチしかありませんので、遙か4が好きな方は見ないことをお勧めします まず1点。 主人公が現代に暮らしていた意味がない。 亡国の姫が何故か現代に！…特に説明もなく。 しかも、主人公は異世界に戻るなり(記憶ないはずなのに)大した戸惑いもなく姫という立場に馴染んでいく。 納得いかーん！ そこは悩んだり戸惑ったりしながら成長していくところだろーが！ そして現代人ならではの感性が生かされるイベントとかがあって初めて生きてくるシナリオなんだー！ 携帯電話持ってますか？とかの会話のためだけか？主人公の現代設定はーー！！ 更に、プレイヤーの預かり知らぬうちに記憶を取り戻していたり、ちょっと選択肢をミスっただけで｢あなたに発言を許した覚えはないわ！｣と一喝するほどの女王サマぶりを発揮したり。 勇ましい戦うヒロインは大好きですが、立ち絵が基本的に険しい顔で大きく表示されるのは少し苦手でした。 しかも、主人公の国がロクなもんじゃなくて…。 サザキルートなんか最たるもので、差別意識バリバリの国民、政治の実権は別の人に握られ主人公はただのお飾り姫。 風早の通常ルートもそれに限りなく近かったです。 最前線で散々戦わされた挙げ句に傀儡政権の飾り物として利用されるというのがこのゲームの基本事項。 カタルシスも燃えもあったもんじゃありません。 主人公には軍師とかもいるはずなのに、誰もその状況をひっくり返せないという理不尽さが常に付きまといます。 ＲＰＧとかだとこういう目にあってもちゃんと力をつけた主人公が勝つし、遙かならこれまで八葉が助けてくれたり、深苑にいびられても紫姫がフォローしてくれたりとかあったのに…。 ４は権力者のお婆さんの独壇場です。 釈然とせーーーん！！！！ キャラＥＤについて 最初、布津彦が一番好きでした。個別ルートのタイトルが「恋と忠誠の間で」とかだったんで期待してたんですが実態は「（主人公への）忠誠と（権力者への）忠誠の間で」って感じでがっかりでした。 それは恋愛とは呼ばん。 しかも途中で布津彦視点になるとはこれ如何に？ 中途半端です。 あと、遠夜ルートは割と好きだったかな。 前世モノが特に好きってわけではないのですが、兎とか可愛かったし。 ラスボスの時に協力してくれて盛り上がったし。 ＥＤ絵でひっそり存在している兎に萌えました。好きだー。 しかし、前世から一途に思ってきたのに真ＥＤで風早に取られてしまうと哀れですね。 彼のルートもなかったことになってしまうのか…。 サザキルートは一番好きでした。 主人公のお飾りっぷりが顕著すぎてイライラはしましたが、盛り上げ方は王道かな。 身分違いで引き裂かれる恋だぜ！ 迎えに来た時のサザキがとにかく素敵。かっこいい！！ 恋愛的にも納得のいくお話で甘くラブラブでした。 サザキも可愛いし。 主人公も可愛いし！！ 幸せになれよー！ 国を捨ててＯＫなのもありがたい限りです。 アシュヴィンルートもまあ、比較的恋愛しててまとまりも良くて好き。 夜の背景に白い花っていうシュチュエーションが綺麗で萌えました。 あと、ヤツはなかなか倒せなくて燃えました！ 次こそは倒してやるぜ、アシュヴィン！！！！みたいな。 柊 好きだったんだけど、助けたい柊はその柊じゃなくてさ…。 泣きながら死んでいった柊の方なんだ。 それは一緒に思い出を重ねてきた柊じゃないよ…としょんぼりしました。 キャラが弁慶にそっくりな気がしました。 一枚絵の構図も似てました。 うーん・・・。 将軍 刀が生刀になったのに死んだ…！？ びっくりしました。 シュチュエーションは悪くなかったですけどね。遠くに聞こえる主人公の演説を聞きながら。 しかし、これがＢＡＤＥＮＤではなく正規ＥＤとはこれいかに？ おまけで生きたまま惹かれあってましたが…主人公とラブって欲しかった将軍はその将軍じゃないんだーー！と柊ルート再びな気分になりました。 うーん…。 風早 通常ルートの切ない感じは嫌いじゃないです。 しかし、これまた主人公のお飾りレベルが上がってるなあ。 たまには自力で国を治めて欲しいです。 大事な人を裏で糸引く権力者の思うままに失うってどれだけ力がないんだ、主人公。 戦闘には特化してるけど政治向きの性格ではないのか…。 真ＥＤは…何も言うまい。 麒麟でした。 他のＥＤが全否定されました。 でも平和でメデタシメデタシ。 那岐 布津彦と並んで見た目が好みだったキャラ。 いまいちよくわからない話でした。 で、何で那岐は主人公と一緒に現代に行ったの？ 恋愛だか家族愛だかわからなかったのと、伏線が色々放棄されてた気がしました。 サブキャラもいくつか見ましたが薄めのシナリオなのに全部同時攻略できるとか言うわけではないので疲れました。 その程度のイベントなら本編の任意イベントかなんかに組み込んでくれればいいのに…。 リブはちょっと好きでしたが。 あと３Ｄは失敗だと個人的に思います。 戦闘が地味に鬱陶しいのもありますが、臨場感よりもチープさが勝ってしまう半端な演出ならしない方がいいかと。 ボイスも少なく、声優シャッフルと言われても誰がどの声を充てていたのかおぼえる隙もありませんでした。 何か少なすぎて印象に残らないという感じで。 色々残念な遙か最新作でした。 延期してまでコレってどうなんだろう。 追加ディスクとか出ても今回だけは買わない自信があります。