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	アンジェリーク　ルトゥール 発売元 コーエー 機種・その他 商業/一般 PSP/VITA 2015年12月18日発売 6800円(税別) 個人的評価 総合評価 ★★★ ライバル打ち倒す楽しさは健在！ シナリオ ★★★ 元々薄かった。やっぱり薄かった。 新キャラだけシナリオあるのはフクザツなところ グラフィック ★★★ 今風で綺麗になりました。特にスチルは綺麗。ただし・・・。 音楽 ★★★★ 旧作のアレンジ仕様。懐かしい曲が装いも新たに ボイス ★★★★ フルボイス。しかもオリジナル声優で超豪華！ システム ★★★★★ Ｑセーブ、ロードが超快適！必要な物はすべて揃ってます。 キャラクター ★★★★ 古めかしいけど9人、個性はばっちりわかれてます 難易度 ★★ トロフィー全埋めとか目指さなければ簡単 脇カプ度 ☆ ロザリアの味方になる程度はあるけど 備　考 光の守護聖 ジュリアス 首座の守護聖。自他共に厳しいタイプ。　声：速水奨 闇の守護聖 クラヴィス 暗い。ジュリアスとは仲が悪い。声：田中秀幸 炎の守護聖 オスカー 紳士な女性好きの伊達男。　声：堀内賢雄 水の守護聖 リュミエール 争いを好まない穏やかで優しい人。　声：飛田展男 風の守護聖 ランディ 元気で爽やかな青年。　声：林延年 緑の守護聖 マルセル 動物好きの無邪気で優しい少年。　声：結城比呂 鋼の守護聖 ゼフェル 守護聖の任に反抗している少年。　声：岩田光央 夢の守護聖 オリヴィエ ファッションを愛するオシャレさん。　声：子安武人 地の守護聖 ルヴァ 博識で穏やかな読書好き。　声：関俊彦 ブライアン 時の狭間で出会った謎の青年。　声：逢坂良太 ジェラール＆ シルヴァン 主人公とロザリアの双方どちらかについて試験をサポートする執事の双子少年。 ここが○ ライバルのいる乙女ゲー 叩きのめす快感は旧作から変わらず システムが超快適 Ｑロード、セーブで湖リセマラが快適に 交流メモでいつでも情報が見返せて便利 ＶＩＴＡ版は音楽も絵も綺麗 フルボイスは豪華！ 基本、オリジナルに忠実なリメイク ここが× キャラデザ変更…デザインそのもの変更で誰おま？状態 ミニキャラやマップ廃止で自分で操作してる感が減った 新キャラだけストーリー的なシナリオが存在する ストーリー紹介 そこは女王と9人の守護聖の力で支えられている世界。 255代女王の力が尽きてきたという事で女王交代が行われることとなった。 今回、女王候補に選ばれたのは二人の少女。 貴族の出で優秀なロザリア ごくごく普通の少女、アンジェリーク 二人は女王試験を通じてどちらが女王にふさわしいか競っていく事となる。 試験内容は守護聖の力を使っての大陸育成。 さて、その行方は恋か女王の座か…？
	その他・感想 ハイ、元祖乙女ゲー「アンジェリーク」のリメイクです。 個人的にはとても楽しかったし、面白かったし、買って良かったと思っています。 しかし、このゲーム・・・もの凄く評価しづらい感じです。 理由は単純であくまで旧作のリメイクとして見るか、2015年末に発売された新作として見るかという感じ。 ちなみにどっちとして見ても結構微妙。 旧作のリメイクとしてのみみた場合ほぼ満足です。 台詞なども以前と変わっていません。 ライバルを倒す楽しみもあります。 フルボイスになり、イベントやスチルも増量、システム快適。 ミニキャラがいなくて立ち絵のみで進行していくのはやや寂しいけど、ほぼ満点です。 しかし！それなら、何故キャラデザ変えた？って言わずにいられませんが。 せめてキャラの雰囲気は変えないで欲しかったな。 逆にね、今時の新作としてみた場合・・・強烈に物足りません。 細かい交流イベントは増えてるけど、どれもこれも男達が臭くて大袈裟で甘いセリフを勝手にペラペラ喋って、主人公はせいぜい頬を染める展開。 恋に落ちる過程を描いたようなストーリー性はありません。 恋か使命かっていうテーマも告白の時女王になるの諦める？程度のさらっとした選択肢で悩ましくもなんともありません。 ひたすら好感度をちまちま上げて臭いセリフ聞きながらED. 萌えも切なさも感じない・・・しかも、声は渋い大御所すぎて若いイケメンと合わない。 あ、ストーリー性は新キャラの双子と新攻略キャラのブライアンがやってたか。 どうにもちゃんとストーリーある分、新キャラの方が萌えたような気がしてなりません。 と、いうわけでこのゲーム、どこがターゲットなの？っておもってしまいます。 旧作への思い入れが無ければ確実にストーリーが無くてつまらない、とかもっと葛藤や心の動きがないと盛り上がらない！と言いたくなると思います。 シナリオ 基本的にありません。 守護聖と仲良くなって告白されて終わり。 もしくは試験に勝利して女王になって終わり。 以上。 これといったストーリーはなく、システムゲーというか作業や好感度が上がって柔らかくなる対応を楽しむゲーム。 尚、新キャラにはドラマチックなストーリーが用意されています。 システム 育成ゲーです。 自分に与えられた行動回数内で守護聖に育成依頼や妨害依頼をして大陸を発展させていくゲームです。 っていうと面倒そうだけど、そんなことはありません。 むしろ、育成の手腕よりも人心を掌握して手の上で転がすことを楽しむ真っ黒プレイが楽しいです！ 初期は育成命ですがある程度有利になればあとは惚れた男が勝手に貢いでくるゲームなので、デートデートの日々でもＯＫ． ライバルを叩きのめす快感は相変わらずです。 尚、システムは超快適！ Ｑセーブ、ロードで湖の前でひたすらリセマラも苦になりません。 以前よりずっとＥＤが見やすくなりました。 公園デートや舞踏会が以前の通りのクイズ状態ですが、交流メモがいつでも参照出来、そのプレイで集めた情報が見られます。 失敗してもＱロードでＯＫだ！ 難点はミニキャラの廃止。 ダーッと走れなくなったのでちょっと爽快感がない。 公園や湖がどういった場所なのか以前よりわかりづらいです。 そのくせ、湖の滝に触れるのとかが選択肢で出てくるからなんか陳腐です。 守護聖の部屋に行ってもランディが回転しながら迎えてくれたりもありません。残念。 あと、ロザリアが行動の度に画面が立ち絵に切り替わってセリフを言うのも地味に鬱陶しいです。 2周目以降スキップしちゃえばいいんでしょうけど、それはそれで何やってるか見たかったんだけどな、というジレンマ。 育成の際の夜の切り替えも地味の遅いです。 その後朝になると青空表示でまた一拍開くのがテンポを悪くてるかも。 当然、大陸の上を星に乗って飛び回ることも出来なくなりました。 この辺はちょっと寂しいかな。 グラフィック 綺麗になりました。今風になりました。 ここまではいい。 しかし、キャラの特徴を変えてきてしまったので違和感があるかな。 元々年長者で東洋人っぽい地味顔だったお兄さんがキリっとした十代の青年風に（ルヴァ）。 厭世的だった暗くてジメジメ系の青年が、さらっとしたクールな感じに（クラヴィス） 無駄に明るく元気なスポーツマン少年が何か企みそうな貴族Ａ（モブっぽい）に（ランディ） あと、ツンツン頭からヘソ出し少年にイメチェンしたゼフェルは意外と馴染んでましたが。 オリヴィエは特徴薄くなったけど割とそのまま。 マルセルはむしろ可愛くなったし、ジュリアスは薄くなったけど割とそのまま。 リュミエールは優雅さが無くなって身軽になったけど個性も薄くなった感が。 オスカーも薄くなったけどまあまあ、かな。 薄くなった程度の人はいいんですが、・・・ランディとルヴァは個人的にそのキャラを構成する特徴全消し状態でちょっと馴染めなかったです。 あと、個人的な話ですが絵の上でみんな顔が若返ってまして。 基本全員10代っぽい感じ。 しかし、今回声を宛ててる声優さんはリアルタイムに10年以上経ってるわけで・・・ 明らかに渋いお声に10代後半の顔が超ミスマッチ。 ハウルと動く城で、若いソフィも老ソフィもまとめて同じ声優さんだった程度の違和感なので我慢出来ない程ではないんですが。やや微妙。 もう少し落ち着いた顔にしてくれても良かったんだ・・・よ？ 尚、スチルはえらい綺麗です。 Ｖｉｔａスクショ取り放題なのでＶｉｔａの待ち受けにした！ 不満も多いですが、割と馴染んではいます。 あと、個人的にロザリア女王エンドや時間切れ帰還エンドでのスチルが無くなったのは不満です。 どうせならそこの辺りも初代を踏襲して欲しかった。 感想 リメイクとしてはとても頑張ってると思います。 新規の人がやる新作としては物足りないと思います。 新規の人は恋愛過程など脳内補完だ！！という精神で遊べば楽しめるかもしれません。 個人的には楽しめたけど、7股で1周クリアしたら力つきました。 元々このシリーズに萌え要素を求めた事は無かったんですが。 ライバルを叩きのめすのが楽しいんですよ！！ あと、偉そうにしてた連中がホイホイ貢いでくるのとかね。 だから好きなのは２まででトロワやエトワール、ネオアンは燃えなかったからほぼ覚えてない始末。 また忘れた頃に取り出して遊びたくなると思います。 (2016年1月2日記) ネタバレ感想 基本、オリジナル部分にネタバレ要素はありません。 ストーリーないしね。 でも今回は新キャラいます。 双子の補佐官とブライアンこと前任の鋼の守護聖ライ。 このキャラ達にはストーリー要素があるので結構萌えます。 ただ、双子は実はよその宇宙の守護聖でしたオチは・・・これ新シリーズやる気なのかな？とか思ってしまいました。 それで、愛着沸いた二人の補佐官がいい感じに育った守護聖として新シリーズに出るとか。 邪推かなあ。 でも、ありそう。 ラストの別れを惜しんでくれるシーンとか短いのに長々喋る守護聖の告白よりずっとぐっときましたもん。 いいように踊らされてる気がしますねー。 基本コーエーゲー好きなんで、最初から新シリーズでも買ったと思うけどなあ。 そして、ブライアンことライ。 前鋼の守護聖との出会いは主人公が時の狭間にうっかり落ちた時。 女王の素質がある主人公のたまたまの干渉で閉じ込められいた時の狭間からの脱出に成功します。 その後、育成試験に使用されている大陸で生活するライ。 会いに行く度、苦悩に満ちていた彼も主人公との日々で少しずつ態度が軟化。 守護聖の力があるために、年をとらない彼は大陸の住民から薄気味がられ手隠遁生活を送っています。 ある日主人公といた時に人を助けるために力を使い、余計に気味悪がられるも、天使さま(主人公)の仲間だと思われたことで不思議な力も不老もあっさり受け入れられる事に。 ここの展開はかなりぐっときました。 それまで時間の流れが違うの忘れてたんで。 そうですよね、大神官がどんどん成長していくのを考えれば30年くらい経ってるはずですよね。 プレイヤー(主人公)的には気付きにくいポイントだったので、周囲から気味悪がられてる描写でなんと！ってなりました。 そして、主人公が正体不明のブライアンを受け入れたことで彼も救われたみたいで良かったなーって。 その後、ますます主人公に心を許したライは遂に自分が前鋼の守護聖であったこと、女王の力と宇宙の限界を誰よりも早く察し、女王の命を犠牲に宇宙を救う計画を王立研究院で行っていたことを吐露します。(もちろん、女王は承諾済み) 守護聖でありがながら女王ぞ救えない計画を立てた自分を嫌悪し、『罪人』と名乗っていた彼ですが、主人公との会話の中で前向きになり、女王を助ける道を模索し始めることに。 読んでるとバレバレなんですが、自己犠牲しようとしてるーって。 試験が最終段階に入るに至って今までのほほんとしていた守護聖達もライの存在に気付き(試験大陸で能力使ったし)、最終的には自己犠牲をしようとしていたライを9人の守護聖と新女王となった主人公の力で救う、という展開。 いい感じでした。 守護聖もかっこいいしね。盛り上がる。 主人公との出会いも運命的で、仲良くなる過程もわかりやすく恋に落ちていく。 だけど、それだけに違和感が。 普段守護聖はリメイク前の初代と同じくのほほんと土曜の視察の日にデートに誘いに来たり、自分の好みで勝手に育成や妨害をしまくるし、守護聖同志も大人げなくギスってるんですよ。 それが、ブライアンルートでは突然小説や漫画の時のように団結し「ライは天才だった」「責任感の強い人だった」「俺も聖地から出たかったけど、こんなこと思いつきもしなかった」とブライアンを讃え、認め、受け入れる。 話の展開も見ようによっちゃ守護聖がのほほんとデートしてた間、ブライアン一人が苦悩し、己を捨てて忠誠を誓う女王を救おうとしていた孤高の天才という感じで(王立研究院に侵入した際に王立研究院もも質が落ちたななんてセリフもあり、彼の天才っぷりを表していました。勤勉なパスハがいたらそうはならなかっただろうから、この話のために彼はリストラされたのかな。)。 うん、守護聖との落差があり過ぎる。 システムにのっとってランダムで決まる性格のせいで、お喋りでアウトドア派のクラヴィスやひきこもりで人間嫌いのランディや女王を尊敬してないジュリアスなんていうオモシロ設定になる場合もある守護聖とちがって、ストーリーの上にいるブライアンはいつでも忠義厚い孤高の天才。 守護聖に愛着MAXな私ですら、どちらに心が揺らぐかと言われたらブラインと双子達です。 そして、宇宙の危機に気付きもしない守護聖達が悲しい。 うーん、別にドシリアスなストーリーを入れる必要はないけど、せめてぶつ切りのイベントの連続じゃなくて、守護聖とも惹かれあう過程は欲しかったな。 ブライアンが熱出して看病したイベント的なああいうベタなのでいいから(でも、聖地って病気は無いんだっけ？) それかブライアンもシステムの影響を受けてプレイごとに性格設定変わったり、ツッコミどころが欲しかったなー。 長々と書きましたが何が言いたいかっていうと・・・全体評価としては微妙でしたっ！ 良い材料(ツッコミどころ満載の守護聖とシステム＆シリアスで盛り上がるストーリー)使ってるのに食べ合わせは最悪だったって感じです。

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