CLANNAD クナラド 発売元 Ｋｅｙ 機種・その他 アドベンチャーゲーム 対応機種：ＷＩｎ 2004.04.28発売 個人的評価 総合評価 ★★★★ 楽しめました。こんなにゲームで笑ったのは初めて。 そして温かくて良い話。 シナリオ ★★★ 澄んだ綺麗な物語です。笑いどころも泣き所もあり。 グラフィック ★★★ 相変わらず可愛いけどクセのある絵柄です。塗りは美しい。 音楽 ★★★★ 綺麗な音楽が多いです。話を盛り上げる役を大いにかっています。 ボイス - 無 システム ★★★ 快適だけど、オーソドックスでまあ、普通。 キャラクター ★★★★ 個性的というか、ある種変なキャラが多数。 攻略可キャラが多いのも嬉しいところ。 難易度 ★★★★ とにかく長いので、要根性。あと、キャラによって難易度が☆〜☆☆☆☆☆とバラつきあり　 脇カプ度 - 無 備　考 岡崎　朋也 主人公。名前変更可。高校3年生。 春原　陽平 主人公の悪友。遅刻仲間。 年中二人でアホなことばっかりやっている。 ここが○ 音楽が良い！シナリオのテンポが良い。 キャラクターが魅力的。全年齢対象になったこと。 ここが× イベントＣＧが少なすぎる。トゥルーエンドまでの道のりが長すぎる。 トゥルーエンドがあるので、他のキャラのＥＤが否定されている気がしなくもない。 ストーリー紹介 肩を壊して目指していたバスケが出来なくなり、 進学も諦めて、学校には遅刻の毎日という 高校3年生の主人公の学園生活を描いたストーリー。
	その他・お勧めポイント Ｂｅｓｔ　Ｏｆ　友情ゲー　の名をあげたい いいなあ、友情ってと思える素敵なストーリーに乾杯。 妄想一切不可！健全友情以外想像がつかないです。 いい話だー。 さてさて、このゲーム・・・購入動機はもちろん「親友ＥＤがあるらしい」と知ったから。 つくづく業が深いですが、ＯＮＥのオマケ氷上ＥＤが気に入っていたので。 結果は・・・想像以上でした。 ちなみに、ある意味目的を達してしまったので未コンプです・・・＾＾； (ていうか、ＯＮＥはコンプしたけど、Ｋａｎｏｎも2人しかＥＤ見てないし、Ａｉｒはかったるくて序盤で投げたし。) シナリオ 面白いです。 とにかくテンポが良い！ で、そのテンポの良さに一役買っているのが、親友役の春原。 彼と主人公の漫才のような掛け合いはかなり楽しめました。 ちょっぴり夜中に大爆笑とかしてしまったくらいです。 真ヒロイン渚に次いでセリフが多いと言う彼のおかげで私はこのゲームを放り投げずに済んだ、と 言っても過言ではありません。 ただ、ちょっと文章にクセがあるかな。 典型的なギャルゲー主人公一人称語りで、しかも性格にクセがあるというか たまに言動が目に余るというか・・・引く人は引くと思います。 あざといまでのトラウマ設定とか、感動させようとする演出も鬱陶しいっちゃ鬱陶しいし・・・。 そして、春原ルート。 単なるオマケでなくてちゃんとシナリオとして存在します。ビバ！友情！ 正式には春原兄妹ルートなのですが。 主人公と春原、そして春原と妹のストーリーです。 ちなみに、行き過ぎた友情や、お熱い友情、でなくて・・・どこか本当にありそうな友情物語です。 感動させよう、というような演出が一部鼻につきますが それはもう、このゲーム全編通してそうなのでお約束だと諦めましょう。 そして、基本的にゲーム冒頭からＥＤまで、主人公と春原の関係は全く変わりません。 春原ルートを見ようが見まいが どの女の子を攻略しようがしまいが変わりません。 ある意味不動のその関係が、素敵でもあります。 そして、ＥＤは心が温かくなる優しい話です。 友情好きの人には強烈にオススメの一品。 私は春原ルートだけで元とった気分になりました ちなみにどのヒロインよりも先に(意図したわけではないけど)主人公を救ったのは春原です。ビバ！ システム まあ、普通に快適。 所謂ビジュアルアーツ系といわれる、オーソドックスなＡＤＶです。 立ち絵があってウインドウが出てっていう。 特に変わった演出も無いです。 機能としては既読、未読判別スキップ、バックログ、 前の選択肢に戻る等。 いつでもセーブ、ロード可。 スキップが早いのはいいかな。 グラフィック 綺麗です。 絵柄のクセも段々なくなってきてるかな。 あと、塗りの美しさで全てオッケー。 ただし、物語の長さに比べてイベントＣＧが少ないのが難です。 ここで絵が欲しい！って時に普通の立ち絵しかないんで、それだけがひたすら残念。 音　楽 ゲームに良くあっています。 綺麗な音楽だし、サントラとか出たら欲しいなーと思う程度には。 ボーカル曲もあってなかなか良いです。 潮鳴りとか綺麗なしんみりするメロディで、 とにかくクラナドの物語を盛り上げる上で外せない要素。 フレーズが強く印象に残る、というほどでもなくて理想的なＢＧＭだと思います。 安眠に使えそう。 ネタバレ感想 えーと・・・フルコンプしてません。 でもって、今後も多分しません。 実は主人公が嫌いで・・・＾＾；各キャラに対する態度の温度差とか。 渚に対しては出会って間もないのに・・・って、まぁ、運命の相手でトゥルーＥＤなんだから仕方ないんでしょうけど。最早それは賛美の域。 誰よりも優しい古河だの、健気な古河だの、彼女に救われるだの・・・と、ペラペラペラペラ賛美してくれるんですよね。 と、いうわけで渚ルート途中で挫折しました。他の女の子相手にしてる時みたいに、限りなく冷めた態度でいてくれて最後にどーんと持っていかれるといいんですが のべつまくなし褒めまくっていると主人公に感情移入が全く出来なくて・・・。冷めてしまったので・・・多分・・・泣けるルートには辿り着けない気がする・・・。 あと、性格にクセがありすぎるせいか、やってるうちに段々あのしゃべりが鬱陶しくなってきちゃって・・・。Ａｆｔｅｒで少しだけ出てくる春原見たいのにーーっ！(以上。心の叫び終了。) 我ながら勿体無いー！ ・・・まあ、泣きたくてゲームしてるわけじゃないんで、いいんですけどっ！(負け惜しみ) Ａｉｒなんかストーリーがほとんど進む前に 面白さが全くわかりません！って放り投げたくらいなので、それに比べりゃむちゃくちゃマシだっ！ さて、閑話休題。 件の春原ルートですが、めちゃめちゃ良かったです。 ビバ！友情！！ 素晴らしき友情ゲームでした。 春原が最後に芽衣ちゃんに言ったセリフにじーんとしました。 主人公との関係を時間が経って遠く離れても、また会えば笑っていられる相手、って。 ＥＤ見た後には そんな相手いるかなぁ、そういや学生時代に一緒に馬鹿やった友達いたよな、会いたいなと 素で思ってしまいました。友達っていいよなー。 あと、春原に関してはあまりにも良い話すぎて、萌えることも出来ませんでした。 もうなんかそういうヨコシマな目で見てはいけないような気がするというか、ヨコシマに見ることが出来ないと言うか。 （むしろ、二人が絡んでるところとか想像すると気持ち悪くなりそうだったり） 結婚して家族が出来ても続いていける友情って、ある種の憧れと言うか そんな地味なシュチュエーションってなかなかお目にかかれないじゃないですか。 すぐ、行き過ぎた友情とかになっちゃうからなー、ゲームとか漫画とか小説とかって。 一番好きなセリフは 「お前ならいいって思ったんだよー」でしょうね。やっぱり。 見た瞬間びっくりしてしまいました。ある意味、最大の信頼をおかれていたっていう事ですし。 春原は、サッカー部と対決する妹を主人公が守ってくれると信じ、期待していたし、 主人公は春原が兄として芽衣ちゃんを助けに来てくれることを願っていたという・・・。 お互いに同じこと考えてるとは・・・。 やれやれ。 おかげで、芽衣ちゃん救出が著しく遅れたんだと思いますが。 あと、サッカー部。やりすぎ。 感動させようっていう演出が見え見えでちょっと冷めてしまいました。 まあ、あのラストに繋げるには仕方なかったんでしょうけど。 ＣＧ少なかったのも気になったなー。 文章では血みどろボコボコの春原がいつもと同じ爽やかーな立ち絵だったりして違和感。 ボコボコはともかく、服や顔が汚れてる程度の立ち絵の変化は欲しかったです。 あとは・・・芽衣ちゃんＥＤも欲しかったなー。 将来、育って美人になった芽衣ちゃんを嫁に貰って、春原に祝福されたい。 芽衣ちゃん自身もかなり可愛くてしっかり者だったので、アホな主人公と良いカップルになれそうですが・・・ ・・・駄目ですかね・・・？ 春原ＥＤ後は、何年か越しでそうなってくれないかなーと思ってしまったりしました。 あとは、春原ＥＤについて邪推・・・というか やおいナシで。 二人の健全友情、でも仲の良さ全開な関係を考えてみると言うか・・・。 そういや、春原って春原シナリオ以外の部分はかなり最悪なヤツですね・・・。 遅刻魔とかはともかく、カツアゲとかしてるし。最低。 額が大きくなさそうなのと、多分さほど悪質ではない（と、思いたい。 あんまり悪質だったらさすがに主人公も止めてるだろうし）のが救いですが。 その手の描写さえなければ、心置きなく好きって言えるキャラなんだけどな。 あと、基本的に主人公以外の人間（藤林とかは別として）にはガラ悪そうだし。 渚に初めて会ったときとか、学食でパン買おうとしている時に出会ったりすると・・・不良と言うより嫌な奴。 サッカー部連中の反応もわかる気がしてしまいそう・・・。 でも、春原以外全く同性の友人がいなそうな主人公よりは 春原の方が知り合い多そうだよなー。風子のルートとか思い出すと。 主人公は、結構薄情なヤツで自分に目当ての女の子とか出来るとひたすらひたすら 春原を迷惑がり、鬱陶しがり、邪険にするのがなんとも・・・。 女の子いない時は、春原がいないと退屈だのつまんないだの呟いてるのに 本当に自分のことしか考えてないのな、コイツ・・・と・・・。 いや、あまり主人公好きでないので、ついそう思っちゃうのかな・・・（苦笑） まぁ、心許せる相手ではあるけど親友ではない、と思っているみたいなので仕方ないか。 春原ＥＤではじめてちゃんと親友だと思っているような気もするし。 ったく・・・女の子に出会って救われる前に、自分を救ってくれたのは春原なんだから もうちょっと大事にしてやれよ、主人公等と思ってしまいました。 ところで、春原の部屋には泊まらないのが信条の主人公ですが、春原ＥＤの時は 泊まってしまいそうな雰囲気でしたね。 だからどうってんじゃなくて、不動の関係だけど、ちょっぴり距離は縮まったのかな、とか。 春原ＥＤのモノローグとＣＧがえらい好きで何回もみてしまいました。 ていうか、もしかして春原って結構美形！？とか驚いたのも事実。 あと、主人公ってヒロインと会って救われたり、幸せになったりラブラブになったりしますが・・・ 基本的に主人公を一番最初のところで救ってくれたのって・・・春原ですよね・・・。 彼に会わなきゃ主人公は、運命のヒロインとも出会えなかったわけで・・・春原の存在は大きいなあ・・・なんて。 オマケで面白かったのはＢＡＤＥＤ 数多の女の子と出会いつつも恋に落ちなかった主人公は、突然春原好きに！？という。 絶交か恋人か選べ、と言われてとりあえず恋人を選んでしまう春原が笑えました。 ＢＡＤＥＤ見る前から“主人公さえその気になれば春原落とせそうだよね”とは思っていましたが まさか本当に・・・(笑) とんでもなく突き抜けたギャグＥＤなんで面白かったです。 本当のやおいは勘弁。 では、最後に一応女の子について。 女の子も皆可愛かったです。 好きなのは、風子、ゆきね、智代あたりかなー。 智代はキャラとしてはめちゃめちゃ好きなんですが、シナリオがどうにも・・・。 主人公の甲斐性の無さにがっくりしました。多分、このルートで主人公への好感度が下がったんだと思います。 つーか、珍しいですよね。 恋愛ゲーの主人公なのに自分で事態を打開しないどころか・・・まぁ、いいや。 春原コンボは笑えたし。 努力して彼女の傍らを選ぼうとせず、別れてダラダラし、最後も智代の未来を断ち切りそうな勢いなんでこのカップル長続きするんだろうか？と不安になりました。 あんなに智代が可愛くて、頭も性格も良いのに・・・主人公しっかりして〜・・・頼むから。 春原的萌えポイントは、智代と父親が並んでいる姿にいたたまれず家を出て・・・ 結局春原の部屋に行ってしまう主人公。 落ち込んだ主人公を気遣う春原・・・。 イイヤツだ・・・本当に。 そしてその後、彼女と上手くいったら春原を邪険にする主人公・・・。ヤな奴・・・。 ゆきねルートは緩急少ないけど、温かい良い話ってコトで好きです。 盛り上がりもないけど、ほのぼのしてしまいましたし。 春原も笑えるし。 体育倉庫に春原と二人っきりとかね。しかも閉じ込められる経緯が2種類あってまた爆笑。 ただ、ゆきねはちゃんと落とせたのかだけは気になったり。 キスシーンのあと、どうなったんだろう？ 乱闘か。 そもそも告白もしてないし、ちゃんと恋人同士になれたのかなー。 ゆきねＥＤなのに、ラスト危うく春原とキスしそうになってるし(笑) ゆきねのほのぼのオーラは主人公の荒んだ部分も癒してくれそうでいいかな、と思います。 あと、風子。 かっ・・・可愛い・・・。 風子にイタズラ〜とか笑えましたし、何よりストーリーが逆ＯＮＥちっくで。 あと、あゆって感じですかね。 オチは概ね読めるのに、最後の結婚式のシーンで風子が出てきたときには不覚にもうるっと・・・。 音楽もいい具合に盛り上げてましたし。 とにかく可愛いので、メインヒロイン5人の中ではダントツで好きです。 (あとはサブの芽衣とゆきねが好きなので) なんかわからないけどえらく好みです。 可愛くて可愛くて・・・子犬とか小動物っぽいところも好みなのかも。 ＥＤで風子が告白してくれてるけど、風子は主人公のこと覚えてるのかなー。 あと、主人公はどうなんだろう・・・？ 覚えていて欲しいですね。 主人公が風子を好きなったら、風子も主人公を好きになって・・・そして風子が告白するって言ってたからなー。 覚えてなくても心の奥に想いが残っていて二人は幸せになれるんだと思っています。 そういえば、春原(結局それかいっ) 風子のことは途中で忘れてしまうのですが、 対する主人公のモノローグの辛辣さに苦笑してしまいました。 やっぱあんま仲良くないのか、この二人。 でもって、落ち込む主人公にふと 「風子ちゃんも何か言ってやってくれよ！」って。 忘れているはずなのにどこかにちゃんと残っていた、というそのシーンは不意打ちできたので どきっとしました。思い出せないし、風子が見えないので 言い知れないもやもやを抱えたまま、でも嫌いじゃなかったという春原は春原ルート以来の良い役でした。 そんなわけでクラナド。 ボリュームあるし、色んなキャラもいるので、結構楽しめると思います。 クラナド(家族)というメインテーマに辿り着かなかった私でも値段以上に楽しんだという印象なので。 あと、今回は１８禁じゃなくなったのも良かったなー。 別にどぎつくなければ１８禁も気にしないっちゃ気にしないんですが 無い方が気軽に出来ますしねー。 カノンの時かな、途中でＨシーン入って邪魔だなあ、と思ってしまった気がします。 そんなワケでオススメ。 そのうち移植とかされたら声付とかになるんでしょうかねー。 春原のお笑いトークを再現出来るなら買ってもいいかも。 (王子さまレベル１の移植版を買った時に、声付きは一長一短だな、と思いましたが。 アレは声のせいでテンポが殺されてたし。) 戻る